手筋事典〈上巻〉

手筋の本は、えてして1手目の筋の感覚を養うのが主目的になっています。しかし、この本は、1手目の形で問題が分類されていますので、1手目が分かったからといって、正解したとはいえません。回答には、かなり長い手数の正解手順が書かれており、それを最後まで読み切るという訓練に最適です。以前は、３〜４手までは読めるが、その先がどうなるのか、もやもやとしていたのが、この本を通してやった結果、一本道の場合なら、結論の確信を持って、読み切りで打てるようになりました。問題を解きながら、最後まで読みきったら○、読みに抜けが有ったら△、ほとんど分からなかったら×を書き込んでいます。今までに3回通してやりましたが、未だに△と×が半数以上有ります。しかし、碁会所で以前4段格だったのが、現在7段格です。この本に真剣に取り組めば、明らかな実力向上が実感できます。