臨床検査知識の整理臨床免疫学

私自身、免疫は苦手でしたが医歯薬の問題集を解きながら、出題されたところをこの本にチェックしたり、書き込んだりして、随分点数が伸びました。全体的に要点が凝縮しているので、教科書の長い文章から大事なところを拾って自分でまとめ直すという作業はかなり省けます。特に、どの検査で何の(ヒツジ、ウマ、ヒト等)血球を使用するか、自己免疫性疾患と各疾患にみられる抗体、アレルギーと各型にみられる疾患などが表になっていて見易いです。個人的には、古典経路・副経路、免疫グロブリン、直接・間接クームスについての記述がよくまとまっていて助かりました。ただし悪い点として、ＡＢＯ式血液型判定を誤らせる原因についての記述が不十分な点、抗核抗体と型(ホモジニアス型、セントロメア型等)の表が見難い点が挙げられ、これらは自分でまとめることをお勧めします。