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カルトの子―心を盗まれた家族

, 米本 和広

によって 米本 和広
3.7 5つ星のうち 25 人の読者
ファイルサイズ : 22.79 MB
内容紹介 親がカルト宗教に入信したとき、子どもたちはどうなるのか。エホバ、オウム、ヤマギシを中心に心を盗まれた家族の実態を描くルポ 内容(「BOOK」データベースより) 平凡な家庭にカルトが入り込んだとき、子どもたちはどうなるのか。カルトの子が初めて自分たちの言葉で語った、心を盗まれた家族の実態。 商品の説明をすべて表示する
以下は、カルトの子―心を盗まれた家族に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
いわゆるカルトと呼ばれる宗教に過剰に依存した親のもとで育てられた子どもたちについて、「児童虐待」という視点から論じた一冊です。エピローグとあとがきでも触れられていますが、「児童虐待」という用語の概念を表す「チャイルド・アビューズ」という言葉に、訳語として「虐待」を当てたことで「いろいろな意味が落ちてしまう」ので、「子どもに対する度を超えた支配権の行使」が適切ではないかと、著者は、ある精神分析医の言葉を引用しています。本書には、オウムをはじめ四つの、いろいろな意味で世間で勇名を馳せた宗教の「カルトの子」の様々なケースが紹介されていますが、いずれも精神的肉体的な、誤解を恐れずにいうなら虐待とネグレクトが描かれており、自分が仕事で同じくらいの年代の子どもに関わっていることもあって、読み進めるのが辛かったです。単に「虐待」ということであれば、参考にできる文献や研究が多くあるのでしょうが、カルトによる「虐待」で「精神的に殺された」子どもたちや家族のケアが第一義的な目的ではないとはいえ、デリケートな問題ゆえに著者の手探りな様子が随所から伝わってきます。個人的かつ卑近な話をいたしますと、主に担任として、何年かに一度、こういった家庭のお子さんをお預かりする機会があり、互いに折り合いをつけるのが大変で、それでもこちらはたかだか長くて三年の付き合い、真摯ではありたいと思いつつ、どこか気楽なものですが、たいてい生徒が板挟みになります。そういった生徒がどこか心や態度に頑ななものを抱えていて、集団に馴染めなかったこととかも思い出させられました。

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