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フューチャー・ウォー: 米軍は戦争に勝てるのか?
本, Robert H. Latiff
によって Robert H. Latiff
3.9 5つ星のうち 7 人の読者
ファイルサイズ : 27.31 MB
内容紹介 グロテスクに伸長する米軍兵器開発の最前線とそれを支える米国社会の変容。元空軍将校が「遠くない未来」に向けて放つ警告の書。 内容(「BOOK」データベースより) 「アメリカ人は戦争を知らない」兵器開発の最前線に立った元米軍将校が、「遠くない未来」に向けて放つ警告の書。 商品の説明をすべて表示する
ファイル名 : フューチャー-ウォー-米軍は戦争に勝てるのか.pdf
以下は、フューチャー・ウォー: 米軍は戦争に勝てるのか?に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
タイトルが示す通り本書は、元米軍将校によるアメリカの未来の戦争に関する論考であり、著者は従来とは毛色の違う兵器が駆使されうようになり、情報面の優位が戦争の趨勢を決定するようになると予測する。著者は、無人システムはますます注目されるようになると考えるが、実際、国防総省が抱えている各種無人機の総数は、2002年の以降の10年間に40倍に増えたという。兵士は戦場ではない安全なところから敵と交戦することを目指すようになっていて、この傾向が継続していくに違いないことは、米国はトランプ政権になって、再びドローンが使用される機会が増えていることからもうかがえる。ドローンは、米軍兵士たちにより多くの安全を提供する一方で、人間の判断スピードの遅さがドローンなどロボット兵器の制約要因になると著者は指摘する。また、新たな戦争テクノロジーは、兵士に影響を及ぼすことにもなり、人を殺すことにも感情が絡まなくなることは、すでに米軍が多用する無人機攻撃においても見られている。未来の戦場では、人とロボット兵士がともに戦う事態すらも著者は想定する。ロボットの使用は、人間の犠牲を著しく減らすことになるかもしれないが、ロボット兵士は戦場で人間の指示に従わないことすらもあると著者は考えている。AI、自律型マシーン、コンピューター、ロボットなどが未来の戦場の主役になり、未来の兵士たちはコンピューター・ネットワークに接続され、膨大なデータにアクセスするようになるものの、独創性と判断能力の欠如を招かざるをえない。本書を読むと、想像を超えた未来の戦争の姿が明らかになり、人はこの戦争システムを果たして駆使することができるのだろうかとすらも思えてくる。コンピューター・システムやテクノロジーが発達したアメリカだからこそ考えられる戦争の将来像だが、果たしてそれに対抗する人間たちはどうふるまっていくことだろう、あるいはこの未来の戦争システムの開発が競合されていくと、戦争の形態はどう変化していくのだろう、またその軍拡の形態はどのようなものになるだろう。無人機攻撃が繰り返し行われても、アフガニスタンではAK47やRPGで戦うタリバン勢力の衰退がいっこうにないように、コンピューターでも戦争に決定打を与えることはできないのだろうとも思ってしまう。未来の戦争への想像をかき立て、現代・未来の戦争の本質を考えさせる優れた一冊である。
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